避妊・去勢手術STERILIZATION
避妊・去勢手術はなぜ必要?
まず一つは、望まれない不幸な子を増やさないため。
日本では、毎年、引き取り手のない多くのわんちゃん、ねこちゃんが、人の手によって天国に送られています。
そのような子たちを増やさないように、本当に繁殖させてもいいか考えてみてください。
もう一つは、わんちゃんやねこちゃんたちの健康のため。少しでもストレスを減らし、長生きできるようにするためです。
手術をすることによって、生殖器系の病気が予防でき、精神的にも安定します。
避妊・去勢手術は飼い主としての責任ある選択でもあり、あなたがパートナー(わんちゃんやねこちゃん)にしてあげられる最良の選択でもあるのです。
去勢手術とは
去勢手術ってどんな手術?
全身麻酔下で両側の精巣(睾丸)を取り除く手術です。
傷も大変小さく、およそ1週間後に抜糸があります。
それまでの間、シャンプー以外は、いつもと同じ生活で大丈夫です。
去勢手術すると繁殖能力はなくなります。
去勢手術どんな効果がある?
異性の動物や人に対するマウンティングやマーキング(縄張りを維持するための行動)はたいてい、なくなります。
発情や縄張り争いのための、ケンカや攻撃性も減らせます。
医学的には、生殖器系の病気(精巣腫瘍、前立腺肥大、前立腺炎、肛門周囲腺腫瘍など)の予防に効果があります。
精巣が陰嚢の中に入っておらず、お腹の中にとどまっている状態(潜在精巣もしくは陰嚢)は、正常な場合に比べて8倍腫瘍になる可能性が高いといわれています。
また、これは遺伝することが分かっているので、繁殖させないことが理想です。
繁殖できない環境下での性衝動は、動物にとってもストレスの原因です。
去勢をし、こうした問題から開放させてあげたほうが、ストレスをためず生活でき、長生きをする秘訣となるかもしれません。
- 犬の去勢手術の効果
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- 精巣腫瘍、肛門周囲腺腫瘍、前立腺疾患、会陰ヘルニアなどオス特有の病気の予防
- 発情ストレスがなくなる
- 攻撃性の低下
- マーキング・マウンティングの軽減
- 猫の去勢手術の効果
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- 望まれない繁殖を防ぐことができる
- 攻撃性の低下(性格が穏やかになる)
- 発情ストレスがなくなる
- マーキング行動の軽減
- ケンカや交尾行動による感染症(猫白血病、猫エイズなど)の予防
避妊手術とは
避妊手術ってどんな手術?
全身麻酔下で両側の卵巣と子宮を取り除きます。
傷は小さく、およそ1週間後に抜糸があります。
それまでの間、シャンプー以外は、いつもと同じ生活で大丈夫です。
避妊手術をすると繁殖能力はなくなります。
避妊手術どんな効果がある?
異性の動物や人に対する性的行動がなくなります。
また発情期独特の鳴き声や精神状態、発情に伴う出血などもなくなります。
医学的には、生殖器系の病気(子宮蓄膿症、乳腺腫瘍、卵巣嚢腫)を予防することができます。
乳腺腫瘍の予防には、手術の時期も関係しています。ある時期を過ぎてからは、手術をしても予防効果はあまり変わらなくなってしまいます。
- 犬の避妊手術の効果
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- 発情に伴う出血やストレスからの解放
- 偽妊娠などの行動がなくなる
- 性ホルモンによる疾患(糖尿病や脱毛症)などの予防や治療
- 生殖器の病気(子宮蓄膿症、乳腺腫瘍、卵巣腫瘍)などの予防
- 猫の避妊手術の効果
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- 望まれない妊娠を防ぐことができる
- 発情期の鳴き声がなくなる
- 生殖器の病気(子宮蓄膿症、乳腺腫瘍、卵巣腫瘍)などの予防
- 猫との接触による感染症(猫白血病、猫エイズなど)の予防
避妊・去勢手術で考慮するべきこと
- 手術後肥満になりやすくなりますが、適切な食事管理で予防ができます。
- 全身麻酔のリスクがありますが、術前に検査をしっかり行い、比較的安全な麻酔を使用します。
- 手術後の痛みによるストレスがありますが、適切な鎮痛剤の投与で緩和できます。
- まれにホルモンバランスが崩れ、老齢時に尿失禁などの症状が出る場合がありますが、様々な方法で治療ができます。